2005年 七回忌桂枝雀追善興行の詳細&感想


<東京・歌舞伎座>3月28日(月)18:30

追善興行@東京歌舞伎座 萬事気嫌よく 2005/03/29 16:41

ざこば師の思い出話、雀三郎師・人間国宝米朝師の落語など、聞きどころ盛りだくさんの会でしたが、
※さんも触れられているようにやはり小三治師のマクラがこの日の秀逸だったように思います。
枝雀師もビデオでお出ましされましたが、枝雀寄席の冒頭部分のテープは臨場感たっぷりで
思わず知らず収録会場にいる気分に。その後やはり枝雀寄席で収録された一席(皆様お馴染みながら
ファン心理のツボを突いたネタ選びでした)を聴いている時は例によって大笑いしていたのですが、
〆めの南光師の感極まった挨拶(半ば涙声)で自分も一気に涙目になってしまいました。
まさしく「面白うてやがて哀しき・・・」というやつで、枝雀ファンの喜びと悲しみがないまぜになった
一夜でした。これからの興行をご覧になる方、乞ご期待。

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3月28日の件 katuya 2005/03/31 06:53

歌舞伎座よかった〜!!
ざこば師のフリートークはいつも爆笑だが、この日の思い出話も笑った笑った!!!。以前『天災』を
演じられているときに、べにらぼうなまるに「枝雀さんみたいな人ですねぇ」と言っていたのを思い出し、
その時の演出に合点がいきました。二人会、気の毒すぎる!でも大うけ!!!
文我さんの襲名披露興行のときの、ちょっと危険な○○所体験談も面白かったけど、時間切れで結末を聞けずじまい。
つづきを聞きたいっ!!
*そのときの米朝師匠→「ウラでネタを記録する人に『今のはなんと書けばよろしいんですか?』聞かれました」
*そのときの小三治師→「しかしあのあとどうなったのでしょうか…?こっそり聞いたところ、○○○が***で☆☆☆しちゃって…!!!!!!」

予定してた『米揚げ筏』今度聞かせてね。

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2005年3月28日(月)歌舞伎座の演目報告 天竺浪人 2005/04/01 21:20

近頃、記憶力が弱っておりますので、
皆様の御訂正をいただけるように
掲示板の方で、報告させていただきます。

1.口上(南光のみ発言)
2.雀三郎『時うどん』(事前発表の通り)
3.ざこば・マクラ(嫁の愚痴と枝雀さんの思い出)のみ
  (事前発表『米揚げ笊』には入らず)
4.米朝『鹿政談』(事前発表は『お楽しみ』)
   中入
5.偲い出トーク(上下に床几ふたつ。下手から、南光→森末慎二。
  上手、司葉子→早坂暁)
  (舞台正面にカラー写真の口座姿、上手に白黒の口座姿、
  下手に白黒のスナップ)
  (開幕直後に、「枝雀寄席」冒頭の挨拶を上映)
6.小三治『一眼国』(事前発表の通り)
7.枝雀『代書屋』(事前発表は『ビデオ落語』)
8.御挨拶(1に同じく南光のみ発言。感涙に咽ぶ)

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Re:7.枝雀『代書屋』(事前発表は『ビデオ落語』) ※ 2005/04/02 00:17

枝雀寄席(1984.07.17)ガタロ・バージョン。
ビデオ映像の中の客席の笑い声と歌舞伎座の観客の笑い声が
綯い交ぜとなって聞こえ不思議な気分。

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<熊本・熊本市民会館小ホール>4月1日(金)19:00

Re:追善興行についてのお願い 九州在住 2005/04/02 02:18

> さて、明日は熊本です。
> ん〜、熊本にはここのサイト見てる人いたはるかなぁ・・・・。
いますヨ!このサイト毎日チェックしてます(^^;
「天竺浪人」さんにならって私も追善講演@熊本の報告。

1.口上
上手から九雀・南光・雀三郎・こごろう。全員紋付袴。南光さんがごあいさつ。
2.こごろう『動物園』
前半(仕事に注文つけるところ)を省略した短縮版。汗ぽたぽたの熱演。
3.九雀『御公家女房』
きれいな山吹色の着物と羽織で登場。『延陽伯』のアレンジ版。
*女房が葱を「ひともじ」というところ、特に受けてた気がします。
 熊本には「ひともじのグルグル」という郷土料理があるので、そのせいかな?
4.雀三郎『G&G』
グレーの縞の着物にくすんだ紫の羽織で登場。
「と〜れとれ、ぴ〜ちぴち、カニ料理〜」は、わかった人いなかったみたい^^
5.南光『はてなの茶碗』
明るい茶色の着物と羽織で登場。「みかど」がお茶目でカワイイ。
中入
6.偲い出トーク
最初に「枝雀寄席」のビデオ。「名前」についての枝雀さんのおしゃべり。
枝雀襲名のときの心境、雀々さんの場合は「人に名前がついてきた…」など。
ビデオに続いて、着物を着替えた4人登場。
下手から、こごろう→雀三郎。上手から、九雀→南光。
・舞台袖で『動物園』のトラの動きを一緒にやってる枝雀師匠(こごろうさん)
・外国人に英語で話しかけられて固まるシャイな枝雀師匠(九雀さん)
・珍しい食べ物を注文して弟子に食べさせる枝雀師匠(雀三郎さん)
・阪急電車でつり革につかまってネタを繰る枝雀師匠(南光さん)…などなど
7.枝雀『代書屋』(「枝雀寄席」ビデオ)
8.御挨拶(再び全員紋付袴で。1と同じく南光さんがごあいさつ)

小さいホールは満員で立見の方もおられました。
『代書屋』で大笑いした後、枝雀さんが去られて行くのを見送りながらしんみり。南光さんの目もちょっと潤んでいたようでした。

長々つたない報告ですみません。大阪公演での様子もどなたか教えてくださいね。

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<名古屋・中日劇場>4月10日(日)14:00

『桂枝雀七回忌追善落語会 』 名古屋・中日劇場 尾張の関西人 2005/04/10 23:44

お久しぶりの書き込みです。名古屋での『追善落語会』を報告します。他の方の報告と2重になったら、削除していただいても結構です。
近頃目角が悪くなったので、違っていたら訂正してください。(行かれた方、よろしく)


1.口上 上手より、こごろう・文我・雀々・雀三郎・南光・雀松・九雀・紅雀・雀喜。全員黒紋付袴姿。南光さんのみ挨拶。
2.雀々  『動物園』トラの皮を着る仕種が大受け。汗だくの熱演。
3.ざこば 『阿弥陀池』マクラは内弟子時代の枝雀さんの思い出。
4.米朝師匠『一文笛』 今、そこに在る喜び。たとえ、指がとばずに噺がとぼうと。
   (中入)
5.偲い出トーク(上下に床几ふたつ。下手から、南光→松尾貴史。上手、イーデス・ハンソン→段田安則)個人的には、お弟子さんたちの内輪話が聞きたかった。
  舞台作りは東京公演とほぼ同じ。(開幕直後に、「枝雀寄席」冒頭の挨拶を上映)
6.鶴瓶『青木先生』今日の花◎。マクラも笑える。「おもしろうて やがて悲しき…」
7.枝雀『くっしゃみ講釈』笑いすぎて、涙がでました。
8.御挨拶 口上と同じく南光さんのみ。折角だから、全員が一言ずつでも発言すれば良かったのに、と一人つっこむ。

以上、つたない報告でヒツレイしました。

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<大阪・サンケイホール>4月17日(日)14:00&16:00

追善公演@サンケイ昼の部 伊藤 2005/04/17 19:48

さて、サプライズゲストを迎えての大阪公演。
涙・笑い・涙・笑い・・・でした。
プログラムは以下の通り。

・一門による口上
 (上手より、こごろう、文我、雀々、雀三郎、南光、雀松、九雀、紅雀、雀喜。南光のみ挨拶)
・九雀 「御公家女房」
・ざこば 「フリートーク」(「首提灯」の予定を変えて。)
 枝雀兄ちゃんに一個しかないまんじゅうを「じゃんけんしよ」と
 言うと「そんなんせんでもこうしたらええやないか」と半分こ
 してもらった・・と涙、涙。
・米朝 「鹿政談」
   中入
・偲い出トーク
 (スクリーンで枝雀寄席の冒頭部分上映のあと、南光司会で、
  道上洋三、ビル・クラウリー、佐川満男。
  トークの後、上岡龍太郎登場。彼が作った詩に佐川満男さんが
 作曲を頼まれて作った唄をシンガーソングライターの増田俊郎さんと
 デュエット。〜実際の作曲者は増田氏〜
 曲を聴きながら南光さん涙こらえきれず・・・・。)
・仁鶴「代脈」
・ビデオ落語 枝雀師「つる」(1984.09.11枝雀寄席)
・一門挨拶(口上と同じメンバー)


ええ会でした。ほんまに。

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笑って笑って、泣いたよ〜 ゴジラ 2005/04/17 22:12

枝雀さん、追善落語会追加公演行ってきました。!
九雀 御公家女房(延陽伯の九雀版)おもしろい!
ざこば 首提灯の半ばでおわり。それなら上燗屋やんか!と全員つっこんだ。でもおもろい。
米朝 鹿政談 とちるといいながらやっぱりとちったからちょっと緊張しましたが、80歳の味わいがさらに!

思い出トークは道上洋三、佐川満男、ビルクラウリー。
そして枝雀さんの詩を書いた上岡龍太郎がでてきて拍手喝さい!
佐川さんがそれを歌い、南光さんも涙。
呉春を飲む枝雀さんが浮かび上がりました。
今日の秀逸。

仁鶴さんはパンフの「代脈」ではなく、壺算。
なんでかなと思ったら、あとの枝雀さんのビデオに壺算の話題が。それで替えたのかな。
仁鶴さん久々に聞いたけど味ありますネエ。

そして枝雀さんは「つる」。
「つる」ってこういう面白さやったんやと気付く枝雀ワールド。
みんな爆笑しながら帰りにすすり泣いてる人続出。

ああいい会でした。

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ハムのしっぽ 2005/04/30 02:06

サンケイホールの追善(夜)で、ちょこっとだけおまけを。
ざこばさんのマクラ、酔うてホテルのバーに行き、焼酎を頼んだところ、最初に出されたお水を焼酎と思い込み、
後からホテルの人にほんまの焼酎を持ってこられるまで気づかなかった。
大声でしゃべってたこともあって、奥さん、舞ちゃんにあきれられたというお話でうけてました。

米朝さんはその1ヶ月前に聞いてた鹿政談よりずっと元気でちょっと安心しました。

道場さんは、朝日のお調子者連で落語を稽古して、米朝師匠はじめプロばかりの中で東の旅を演じたものの、
ひっくり返すとシャレ言葉になる、「耳に乳、腿に」の後が出ず、また頭からやり始めたのですが、
またしてもそこでつまり、忘れましたと高座を下りたときに一番受けたというエピソードでした。

ビルさんは、まんじゅう怖いを演じるときに、まんじゅうが外国の人には理解しがたいのでピザ怖いに
変えてやってるとおっしゃってました。南光さんにちょっとやってと言われたのですが、
その前に天下一品のラーメンにはまってるという話をしたせいか、「うどんを食べる老婦人」を
熱演して、うけてました。でも、ピザこわいは聞けずじまい・・・。

佐川さんは枝雀さんとのご縁がなかったそうで話題に困ってらしたので、
南光さんが師匠と同じような頭で・・・・と振ってかつらをかぶっていた頃の悲哀についてお話を引き出してはりました。
かぶってた頃、枝雀さんの堂々とした態度が羨ましかったそうです。

上岡龍太郎氏に関しては、ほんまに何年も素人してはってんなというくらいアガってらっしゃいました。声のトーンも。
ええ歌でした。歌を聴きながら、枝雀さんの「留ちゃんきれいやろ、けどあんたにはやれへんわい、あ〜ほ〜」を思い出して、泣けました。

仁鶴さんの枕は最近の日本は水を買うようになりましたなぁ。けど、石油1L120円越えたとかえらい騒ぎになってますけど、
ペットボトル500ml120円で石油のほうが安おまんねんでというお話が印象的でした。
次に出てくる枝雀さんの着物に符牒をつけてる、今着てる着物は壺算言いまんねん。
なんでや言うたら、縞柄がぼやけてるというマクラにあわせて変えはったんやと思います。

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ようかんと粗茶 えだすずめ 2005/04/18 00:55

仁鶴師が「代脈」からネタを変更された理由は
枝雀師の「つる」とかぶるところがあったのも要因では。
“ようかんと粗茶”の部分。
夜はどちらかの変更があると思っていました。
ビデオで「壷算」の話題がでるので
そのネタに変更された仁鶴師はさすがです。
「友情」です。

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<浜松・浜松フォルテホール>4月29日(祝・金)15:30

桂枝雀七回忌追善落語会 @浜松 4月29日 尾張の関西人 2005/04/30 13:29

・口上 上手より、雀松・南光・雀三郎・紅雀。
南光さんのみ発言。「辛党の師匠が、なぜか当地の【鰻パイ】だけは食べたのだが…。」

・紅雀 『牛ほめ』牛をほめない短縮バージョンながら、元気いっぱい。 
・雀松 『変り目』この人の演じる女性にはハマリそう。
・雀三郎『G&G』一緒に「ファイヤー!」やりました。
・南光 『はてなの茶碗』茶碗の噂をするお公家さんが妙にツボでした。 

   中入り

・『偲い出トーク』 口上と同じ4人で師匠のエピソードを。ハワイの件、てっちりの件、バイク2人乗りの件etc.

・ビデオ落語『代書屋』 久しぶりに「せーねんがっぴ!」を聴いて大笑い。留さんの本職は『ポーン!』ではなく『ガタロ商』でした。

国宝も豪華ゲストもいない、こじんまりした『追善落語会』でしたが、お弟子さんがしみじみと師匠を偲び、
ある意味身内だけの『お通夜』みたいな集まりで、これもまた善き哉。