通称「とめ」
町工場の夜警に就職するための履歴書を書いてもらうため「代書屋」に現れて代書人を困らせる。
住 所 | 大阪市浪速区日本橋三丁目26番地(向かいが風呂屋) |
生年月日 | 1月1日(太閤さんと一緒)代書屋の件の時点で46歳 |
学 歴 | 尋常小学校2年で中途退学 |
職 歴 | ともえ焼(太鼓まんじゅう)、露天商(履き物付属品=へりどめ)、 ガタロ(川の中に沈むくず鉄などを拾う廃品回収業)、 ポン菓子商などを営もうとする。 |
また「替わり目」ではうどん屋に燗をさせる困り者だが
ふだんはぼろくそにあたってしまう自分の嫁には陰では深く感謝し
友達の留三郎の娘が嫁にいったことで胸を熱くする情の深い一面を持っている。
のちに「茶漬けえんま」になぜか閻魔の知り合いとして登場し、極楽へ行き、
蓮の池から地獄に墜落し、お釈迦様とキリストを巻き込んでの大騒ぎをおこす。
落語を聴いたことのない人への補足説明:
「松本留五郎氏」は枝雀師匠が創り出した天然ボケのキャラクターです。
(ちなみに、春団治師匠の「代書屋」では「かわいあさじろう氏」です。)
代書屋に「生年月日、言うてみてください」と言われ「せぇねんがっぴぃ〜!」と
高らかに叫ぶところなどは、圧巻です。
アホやけど、憎めない、なんやら、けったいでおかしい、おもろいヤツ。
それが「松本留五郎氏」なのです。
※枝雀大全DVDの第1集で、一番弟子の南光さんが
「松本姓の由来は、枝雀師匠のおじいちゃんの旧姓だそうです。」と語っています。